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zoom RSS ブリック・レーン/Brick Lane

<<   作成日時 : 2008/07/01 03:08   >>

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ストーリーが進むにつれてよくなっていく映画。
運命に翻弄され続けた女性が自我に目覚める瞬間を描写したフェミニズムヒューマンドラマ。

「ブリック・レーン」 Brick Lane
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 この映画、けっこう面白かった!スタートした時点ではなんだかつらい悲劇が始まるのかと思ったけど、ユーモアもあって、リアルなバングラディシュ移民の生活がそこにはあって、なかなか見ごたえがあったわ。

 超簡単ストーリー:見合い結婚のため17歳でバングラディシュからロンドンに移住してきたイスラム教徒の女性ナズニーンの生活を描いたもの。運命に逆らわずに生きるように教えられ育った彼女は、歳の離れた夫の妻であり、二人の子供の母として貧しく自由を閉ざされた生活を送っている。そこに内職の衣類を配達しにくる青年が突然現れ、彼女の生活は一変する。ブリック・レーンとはイーストロンドンの通りの名前でそこはバングラディシュからの移民やインド人街として知られている。監督はサラ・ガヴロン。モニカ・アリの同名小説の映画化。

 この映画、どうやらロンドンでは論議の対象にもなったらしいの。途中、NYテロの映像が出てくるんだけど、それによってイスラムの移民たちの態度が変わっていくのね。そんなに俺たちを疑いの目でみるなら、どんどん自分たちだけ孤立してやろう!みたいに反骨精神が悪いほうに進んでいくの。そのあたりを、バングラディシュ人のコミュニティーやイスラム主義者たちから批判されたらしい。「おれたちはそんなんじゃない。誤解を招く!」ってことで。宗教や、現実問題に入り込んだ内容は本当に繊細だから、そういう映画作るのも大変だわぁ。
 この映画の好きなところは、登場人物たちね。ダンナはデブで不細工なのね。歳もけっこう上だし態度もぞんざいよ。それが余計に主人公の女性のかわいそう度を上げているのよ。まだ若くてこんなにきれいなのに、こんなおデブと一生貧乏生活送るなんてダメダメ!!って思わずにはいられないの。かといって、そのダンナを悪者に作ってるわけでもないの。仕事にはありつけず、多くものを言うのにまったく空疎。だけど、その裏にある弱さも描いてるし、ダメ夫だなぁって失笑せずにはいられない行動も多く、なぜか憎めない人間なのよ。良い人、悪い人っていうように作っていないから、それぞれの人間の心理が実に興味深いのよ。
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また、幼いころに自殺によって母を失っている主人公が、自分が母になり、同じような境遇に立たされたときになにを選択するのか、がテーマのひとつなんだけど、彼女はその運命を自ら切り開く決意をするのね。その決意も、なかなか納得いくし、すっきりするし、ちょっと切なさも残るし、、、うーん、やっぱりなかなかいいじゃない、この映画!
またTannishtha Chatterjeeというインド系の女優さんが、女性の心理変化を上手く表現してるの。彼女が台所の窓の柵の間から外の様子をじーっと眺めるシーンがたくさん出てくるんだけど、その表情見てただけで、彼女の人生に何があったかとか、どういう心境なのかが伝わってくるのね。役にぴったりのキャスティングだと感心しちゃったわ。
 

 思い出したのは学生時代にさんざんレポート書いたフェミニストたちの小説ね。宗教やしきたりによって、保守的な閉鎖された生活を送っている女たちが自我に目覚めていく。その類の映画だと思うわ。私は結構好きなので興味深く見れたけど、男性にはどう映るのかしら。退屈に感じる人もいると思うわ。

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