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zoom RSS ファニーゲーム/FUNNY GAME

<<   作成日時 : 2008/06/14 08:42   >>

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救いのない完成された犯罪映画。
「暴力=絶望」 を痛いくらいみせつけられる。
何度も途中で観るのをやめようかと思った不快感1000%の同監督によるリメイク版。

「ファニーゲーム」
FUNNY GAME
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 これ救いようのない映画よ。観ていてこんなに不愉快に憤りを覚えた映画も久しぶり。言ってみればそれほどこの映画は完成されていたの。すごい監督といい役者と有能なスタッフで作品を完璧に仕上げているから作品にたいするあら捜しをする暇がないし。それゆえに、この映画の持つ救いようのない展開、結末がいらだたしいくらいに襲い掛かってくる映画だったわ。

超簡単ストーリー:幸せな3人家族が休暇で別荘にやってきた。そこに「卵を4つ分けて欲しい」と白い服に白い手袋をした男がやってくる。妻、アン(ナオミ・ワッツ)が卵を渡した瞬間、その男は卵を落として割ってしまい、直後にアンの携帯電話も水に落として壊してしまう。アンがこの男を追い出そうと玄関に向かうと、そこにはもうひとり白い手袋をした男が立っていた。ここから男ふたりのファニーゲームがはじまった、、、、。オリジナル版は97年のドイツ人キャストのオーストラリア映画で監督はオリジナルと同じくミヒャエル・ハネケ。
 
 とにかく、ゲームが始まった瞬間からストーリーは一度もいい方向にはいかないの。「まさか、そんなことありえないわ。どこかに救いがあるはず、最後はハッピーエンドかもしれないし、、。」なんてひそかな希望はまったく通用しない。最悪のなかの最悪よ。
 怖い。この怖さは本物よ。CGとか、お化けでありえない世界をつくってるんじゃないの。普通の日常なの。数時間前は普通に家族でドライブして音楽聞いてたのよ。それが数時間後には、、、、。もう耐えられないわ。
 ただこれ、ふざけて作ってるわけじゃないのよ。構成のテンポとか、音とか(ほとんど音楽はないの)、編集、とか無駄がないし、洗練されてるの。役者もナオミ・ワッツにティム・ロスよ。原作のほうはこのダンナの役を「善き人のためのソナタ」のウルリッヒ・ミューエがやってるの。ってことはちゃんといい俳優を選んで作ってるのよ。とても質の高い作品よ。その上で心地悪いテーマを扱ってるの。それって簡単にできることじゃないわ。その点は素晴らしいと思う。ミヒャエル・ハネケ監督はすごい人よ。
 なぜこんなに最悪な気持ちになるかって、やっぱりありえないくらい最悪の状況なんだけど、ありえる状況なのよ。この世の中、こんなに恐ろしい世の中になってしまったのよ。ホラーなんかよりずっと現実のほうが恐ろしいし、救いようがないのよ。
 だからこそ私は常に映画を観て一瞬の希望に明日を生きる意味をみつけたりしてるんだけど、それは一瞬の瞑想であって、現実から逃げてるだけかもしれないわよね。こんな恐ろしい現実と背中合わせに生きてるんだってことどうにかして忘れたいのよ。この監督はそういう逃げ道を完全に閉ざしてくれてるわ。
 暴力とは本当はこんなに残酷で恐ろしいものなんだよ!って言ってる映画よ。でも面白いことにこの映画、暴力シーンはないのね。相方が銃で撃ってる瞬間なんて、もうひとりがキッチンでパンにバター塗ってるのよ。つまり観客を恐怖に貶めてるのは、暴力それ自体よりも、それまでにいたる過程の精神的圧迫と想像力なんだと感じるわ。
 
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あーーー、いやだいやだ。最悪な展開で何度もストップボタン押そうと思ったのに、結局最後まで観ちゃってしかも観終わってずいぶんたったのに、まだまだこの映画にうなされているわ。。。。

 幸せな人は観る必要のない映画だとおもうわ。不快になりたい人は観てください。ただ、映画それ自体の完成度、役者の演技力(撮影期間、かなりタフだったと思う。その仕事に拍手を送ってあげたいわ。)、監督の視点、などなどは申し分ないクオリティー。
 ひやぁ、、、まいったわ。今日は軽めのハッピーな映画観るわ、絶対!!!
 

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