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zoom RSS ミスターロンリー/Mr. LONELY

<<   作成日時 : 2008/06/12 06:07   >>

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重くのしかかる後味は映画の成功と言えるかも。
理想を求め飛びたかった人たちを描いたドキュメンタリー的演技が印象的な悲劇。

「ミスターロンリー」
MR. LONELY
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超簡単ストーリー:マイケルジャクソンそっくりの風貌で生活している男(ディエゴ・ルナ)は、ある日パリの街角でマリリン・モンローそっくりの風貌で生活している女(サマンサ・モートン)に出会う。その女は彼を仲間達と共同生活している城へと誘う。そこではチャーリー・チャップリンやジェームス・ディーン、マドンナ、リンカーン大統領などに変装して暮らしている人たちの生活があった。ブルーの修道服に身を包み、へき地で慈善活動に励む女たちの話と平行してストーリーは進んでいく。

 もしかしたらこれはキリストの宗教心や堕天使なんかとリンクしてるお話なのかもしれない。でも残念ながら私はそういうの詳しくないのでまったく意味不明なところが多かったわ。ま、それを除いて観たとしても、とんでもない悲劇であって、後味が非常に悪いの。なんか窒息してしまうような苦しさとしんどさが後に残るヘビーな映画だったわ。 
 この映画は有名人そっくりの格好してる人々の共同生活と、僻地の孤児院みたいなところでシスターとして生活してる女性たちの様子が交互に出てくるの。ふたつのストーリーともに、特別な衣装を身にまとうことで自分を隠してるつもりなのかも。で最後までその二つのお話ははっきりとは繋がらないんだけど、意図的に「死」に向かっているという結末は同じなのよね。この監督って自殺願望でもあるんじゃないかって思いながら見ていたわ。
  感じたことを一言でいえば、「理想なんてない。」ってことかな。そっくりさんたちも、スターに変身することで理想の世界で生きてるつもりなんだけど、やっぱり違うのよ。途中でマリリン・モンローちゃんが、チャップリンくんに向かって「最近のあなたはヒトラーに見える」って言うの。本当の人間の姿って理想なんかじゃ語れないのよ。そのことにマリリンちゃんは気づいてしまったのよね。シスターたちも慈善活動に自分たちの存在価値を見出しているんだけど、「飛びたい。」っていつも心では叫んでるのね。理想を夢見続けるわけ。それが結局は飛べないのよ。そういう悲劇的な結末なの。
 理想を夢見てるときは幸せかもしれないわよね。そりゃそうよ。でもそれは子供が「ウルトラマンになるんだー!」って言ってるのと変わんなくって、大人になると結局は理想なんてただの虚構だってわかるのよね。そこから現実をまじめに受け容れはじめるのよ。「ああ、人生ってなんて大変なのかしら。」って気づくの。学生終わったら、働かなくちゃいけないし、嫌いな仕事ずーっとしなきゃいけないし、お金もないのに病気にはなるし、親の介護もしなきゃならないし、それでも人にはさんざんに傷つけられ、ずたずたになりながらも、たまにくる一瞬の幸福にどうにか希望を見つけて歩いていくのよ。
 ここまで書いてる自分もよくわかんないけど、ま、そういう現実を受け容れるのってやっぱりタフじゃないとだめよね。でもタフなひとなんて本当にいるのかしら?
 
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 とにかく弱いのよ、みんな。多かれ少なかれ理想を夢見てるし、自分を隠して鎧をつけて生きてるのよ。じゃなかったらこんなひどい世の中でずたずたにやられて立ち上がれないもの。それにじたばたしたって結局は訪れる現実を生きていくしかないんだもの。だからこそ、この映画の悲劇的結末が私にとってとても心地が悪いのよ。せめてちょっとでも希望が欲しいの!この映画に!!!
 最後、マイケルくんはマイケル・ジャクソンという鎧を捨てて、素の自分に戻って久しぶりに街に出るの。ああ、マイケルやっと現実を見るのね!と思ったんだけど、彼が待ちに出てサッカーの試合の後興奮する若者たちをみてつぶやいた独り言は、「こうやってみんな自分をむりやり興奮させて答えを急いで探してる。」なのよ。
最後まで、暗いのよ、この映画。照明も暗いし、幸せに見えない登場人物たりのクローズアップが多いから本当にどよーーーーんよ。カメラワークも、編集もわざとかもしれないけど、とっても雑よ。意味ないところでぶつぶつ切れるの。だから内容も内容だしとーっても疲れたわ。
 なにがなんでも、この人物たちが自分たちにも当てはまるのでは?なんて思いたくないわ。正直、感情移入まったくできなかったけど、意地でもするものか!って観ていたのかもしれないわ。
 せめて笑えるシーンは、マイケルくんが老人フォームでショーをやるところね。あそこなんて人間ぽくていいじゃない。そのままな感じで進んでくれる映画だったら救いはあったんだけどなぁ。。。 
 そんなかんじで、非常に印象には残る作品。インパクト強すぎよ。でも暗いの。胸というよりものどをじとーっと締め続けられてるかんじの映画。


 
 

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