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zoom RSS マーゴ・アット・ザ・ウェディング/MARGO AT THE WEDDING

<<   作成日時 : 2008/05/21 20:32   >>

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疑問を投げかけるだけ投げかけておいてそのまま終わる映画

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 マーゴ役に二コール=キッドマン、その妹にジェニファー・ジェイソン・リー、その彼氏にジャック=ブラック!という豪華な顔ぶれ。監督は「イカとクジラ」「ライフ=アクアティック」(ウェス=アンダーソンと共同執筆)のノア・バウムバック。  
 超簡単ストーリー:そこそこ有名な作家マーゴは妹の結婚式のため息子とともに久しぶりに帰省する。数年ぶりの妹との再会したが、この家を相変わらず好きになれない。そして妹のフィアンセもどうにも好きになれない。登場人物はみんないったいどこへ向かっているのか?このマーゴの人との関わり合いを軸に壊れた家族を描いたお話。
 「イカとクジラ」と同様、イビツな家族関係、兄弟関係をまたしてもテーマにしてるノア・バウムバック監督。「イカとクジラ」では彼の描くシュールな笑いが私のなかでかなりのつぼだったが、今回はそこまで笑わなかったような。セリフがあまりグラウンドされてなかったとおもったが、それが狙いかも。人々がぶつかり合っても、その後距離は縮まらないで、再び通り過ぎてすれ違うみたいなことの繰り返しの人間関係だったなぁ。
 二コール=キッドマンの役は興味深い。小さい頃の父親の暴力がトラウマになり、妹とも、息子とも当然他人とも距離感のバランスをとれないでいる役どころ。マーゴに何かが足りない。それが彼女を苦しめて、まわりをも不幸にしてる、なんだろう、、とずーっと考えて見てた。で、妹もすんごいおかしい。上手くいかないことがあるとすぐ姉のマーゴを責めまくる。絆が探せてない未完成の姉妹なんだなぁと思い、最後は失われた絆と取り戻すのかと思いきや、ぜんぜん違う。マーゴは息子に対しても、妹の彼に対しても、なにかが欠けてるのだ。しかも本当の息子なの?セリフの端々で自分の子じゃないみたいなこと匂わせるんだもん。でも、はっきり答えをださないまま映画はおしまい。それにタイトルにあるウェディングなんてはじめから影が薄くって、最後は消えちゃうんだから。
 結局最後までみんなそれぞれの性格は変わらないし、現実もかわらない。そのまま何も解決しないで映画はあっけなく終わる。ま、それが現実ってことなんだな、と。それはそれで納得がいくし面白い。だってハリウッド映画によくある大事件がおきて、英雄が死んで、最後はハッピーエンド!なんてこと現実には起こったためしがないのだから。でも、これはこれであまりに人間同士がぎくしゃくし過ぎじゃないかなぁ。ぎくしゃくぎくしゃくが永遠に続くからどこに焦点あてればいいのかわからなくて迷子になっちゃった。
 ジャック=ブラックがいい味出してる。もともとはミュージシャンで自由人でありながら、アーティストとしては食べていけてない劣等感を持つ男の役。なかなかお見事。「スクール=オブ=ロック」やそのほかたっくさんの彼の主演コメディー映画でみせている爆発ッぷりを抑えてこの映画の空気にしっかりはまってる。こういう彼もいいと思う。
 それから全編通して、音楽らしい音楽はほとんどない。それはとてもいいと思った。映画のテンポはしっかりあるので、単にうるさいだけの音楽でごまかして映画をぶち壊しにしていないし、ドキュメンタリーのような印象もあるし。ここらへんは監督のセンスがいいというか、本と編集に自信があるのねぇ、というか。なにしろこういうのは好きだな。

 映画のなかで出された疑問を自分のなかで解決するのが得意な人におすすめの映画。
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